D10 セゾン文化財団会長 文化事業部 コミュニティカレッジ 片山正夫 (撮影日:2025/06/19)

片山正夫氏は1981年入社。リブロポート志望だったが1年間池袋紳士カジュアルを経て、リブロポート小川社長も傘下にいた紀国役員の文化事業部の企画担当として美術館、コミカレスタジオ200等の統括業務に従事。当時はシネセゾン立上や、つかしんや川崎の新ホール設立等もあり多忙だった。この頃、安部公房原作スウェーデン映画「ともだち」にも従事した。後、文化事業部から美術館が独立し、文化事業部は事業化を求められ片山氏はコミカレに異動。館長は横越氏。コミカレは現代思想講座まである異色のカルチャーセンターで、芥川賞作家の保坂和志氏も在籍していた。87年に堤清二氏の私財と毎年の株式上場時の個人出資分の資金で文化財団が準備され、この運営を始めた。当時はセゾン劇場の稽古場も必要で森下スタジオができ、後に宿泊施設もできた。これを活用し、国内唯一の現代演劇・現代舞踊の複数年に渡る公的助成活動を実施。堤清二氏の思いを次世代にいかに伝えるかが課題だと思う。