D9 セゾン文化財団常務理事 スタジオ200 久野敦子 (撮影日:2025/06/19)

久野敦子氏は1981年入社。1年の渋谷店家庭外商を経て79年開業のスタジオ200に赴任。ここは池袋店7階車寄せからEVで直行できた多目的ホールで興行権が取れなかったため、コミュニティカレッジの体験教室としてレクチャー付の1日、2日の短期企画が多く、映画だけは仮興行権で2週間程度開催。1990年は、土方巽の最後のステージと勅使河原三郎のデビューが交錯。詩人八木忠栄支配人による白石かずこ氏、谷川俊太郎氏の現代詩に音楽や映像をクロスさせる企画、圓窓落語、如月小春氏、渡辺えり子氏らの演劇デビュー等多彩な演目。映画では東欧やロシアの人形アニメや中国映画や西欧の実験映画等、一般館にかからない物を各国大使館の協力で上映。映画に関わった荒井・君塚氏はシネセゾンに参画、西武・東武協力で池袋で開催した国際演劇祭に参画した八木氏らは後に銀座セゾン劇場に異動した。多様な若手パフォーマーの育成に携わった久野氏はスタジオ200閉館後セゾン文化財団でもこの仕事に従事。