川井博氏は1977年入社し、東京プリンスホテルにあったPISAに配属。操夫人や邦子役員が力を入れていたPISAは有名人、セレブ顧客の隠れ家的ショップで当時西武が日本に導入したエルメス、ヴァンクリーフ等の中の選りすぐり商品が並び、絵画も数多く展開。サンローランオートクチュールはパリ本店とここだけで展開していた。目利き社員も多く、アルマーニもピサ社員が日本導入の先鞭をつけた。大阪ロイヤルホテル、札幌、福岡にも支店を出し、西武地方店でも巡回展開した。江頭常務と塩見さんはサザビージャパンをPISAに開いた。11年勤務の後、本部営業企画部でウイーン展、パリ展にも携わった。ウイーンはセゾン美術館のクリムト展に連動し、エゴンシーレ、フンデルトワッサーや多くの商品も紹介。長年本物に接して目が肥えた。その後会計基準の変更で商売が短期利益追求になり、文化を作りにくくなったが西武魂は生き残ってほしい。
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西武ピサ、本部営業企画室海外プロモーション
川井博
(撮影日:2025/05/13)