C1 本部販売促進部装飾、アイアンドエス環境装飾 松尾任人 (撮影日:2025/05/01)

松尾任人氏は1982年西武百貨店に入社してすぐ、建築家仙田満氏の環境デザイン研究所に研修出向し、本部販促に復帰後は、多くの新店開発で西武が提案する内装デザインによる新時代の売場作りに従事。全フロアにテラスがあった大津西武を作った菊竹清訓氏の弟子の仙田氏は公共建築の環境性を重視し、情緒的な環境に子供の好奇心を育てる遊び心を持ち込み船橋店屋上の羊の群れオブジェなどを作った。「遊び心」はその後もロフト創業の精神となった。当時の西武では各領域クリエイター参加ボードが多く、現代の商業施設の価値観、使命を最も早く提示した。専門人材育成型の西武は多領域経験でのゼネラリスト育成の日本企業と異なっていた。立地創造で細部にこだわったつかしんの開発や錦糸町西武、大泉西武、光が丘西武(後のLIVIN)など西友資本の西武名店舗の開発出店にも携わった。