牧山圭男氏は若くしてヤナセのトップセールスマンとなり、マンネリ感を感じていた9年目に義父の白洲次郎氏が親しかった堤清二氏の下に行く事を進められ、1970年入社。高級雑貨でVCA拡販で成功。百貨店否定論者の堤氏によって非主流の雑貨部門を任され、上質なハンズを作りたいという堤氏の提案で水野氏と共に渋谷にロフトを開業し、堤氏の期待に応えた。他にも池袋に200坪のレコード売場が後のWAVEに繋がる等、雑貨の西武の基礎を築く。堤氏は劇場型売場、エンタメ性を重視。白洲次郎、正子にも協力を仰ぎ、YSL招聘や渋谷の白洲正子セレクトショップも話題となった。白洲次郎は、映画、ドラマ、宝塚舞台にもなり、武相荘は25年間で百万人の有料入場者。華麗なイメージと真逆の田舎家での筋を通す生き方が若い世代にも共感が広がった。
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渋谷店長、商品部長
牧山圭男
(撮影日:2025/06/03)